「お客様の稼働を止めない」ということは商用車メーカーの使命であり、それは日本だけでなく世界中どこでも共通のことです。 

 

いすゞオーストラリア(Isuzu Australia Limited、以下 IAL)は、2025年にMY25型(MYはModel Year)として新型Nシリーズ、Fシリーズを発売し、「Reliability is Everything(信頼性こそすべて)」をスローガンに、トラックの販売を進めています。 

 

そして、MY25シリーズの性能と信頼性をオーストラリア全国に訴求していくため、IALは、オーストラリア大陸全土を横断するナショナル・ロードショーを敢行しています。 

このロードショーの狙いや、実際に走行してみて感じたいすゞ製品の信頼性について、IALのセールスプロダクトトレーナーであり、ロードショーのリードドライバーを務めるティム・リチャードソンさんに伺いました。 

ティム・リチャードソンさん
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ティム・リチャードソンさん

なぜ大陸を横断するロードショーを?

――今回のロードショーについて伺う前に、まずはオーストラリアでのいすゞについて教えてください。2026年現在、いすゞは37年間連続でオーストラリアのトラック販売台数1位をキープしていますよね。 

 

ティムさん:トップをキープしている背景には、製品ラインアップ全体の幅広さ、そして販売ネットワークの高い商品知識とサポート力があります。 

 

ディーラーネットワークはオーストラリア全土に広がっており、どこでも迅速にサポートを提供していますので、お客様には「万が一車両に問題が発生した場合でもできる限り早く車両を道路に戻せる」という点で安心を感じていただいています。

 

こうしたアフターサービスへの信頼は、日本と同じくいすゞの強みです。近年のオーストラリア市場で車両の稼働維持や運用コストの最適化に対するニーズが増している中で、製品を販売するだけでなく、その後の稼働まで支える体制が、いすゞへの支持につながっています。 

――ありがとうございます。それでは、ロードショーの概要を教えてください。 

 

ティムさん:このロードショーの目的は、MY25モデルの信頼性を実証することと、全国の販売店スタッフやお客様とコミュニケーションし、実際の声を聞くことです。 

製品ラインアップから厳選したモデルをオーストラリア各地へ持ち込み、ディーラーを訪れるお客様にMY25モデルがもたらすメリットや価値を直接紹介します。 

 

加えて重要なのは、日々いすゞのトラックを使用している人々と同じ道路を、私たち自身が運転するということです。そうすることで、お客様がどのように車両を使用し、どのような課題に直面しているのかをより深く理解できますから。 

 

2026年4月20日(月)にスタートし、その後7か月をかけてオーストラリア全土の道路を15,000km走破する計画です。西オーストラリア州フォレストフィールドからはじまり、アデレードからアウトバックへ。北上してダーウィンへ向かい、そこからケアンズへ。そして東海岸を南下し、最後はタスマニアへと向かいます。 

ロードショーの行程(IALのWebサイトより)
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ロードショーの行程(IALのWebサイトより)

――想像するだけで過酷そうに思いますが、実際このルートはどういった特徴があるのでしょうか。

 

ティムさん:そうですね。例えば5月にはアデレードからダーウィンまで、オーストラリア中央部を南北に縦断するルートを走ったのですが、この区間では、高速道路やアウトバック(内陸部)の道路を含む総距離3,000km以上を走破しました。 

ここはオーストラリア中央部・北部の暮らしと産業を支える基幹物流ルートであり、今回のツアーの中でも最も過酷な区間です。 

 

オーストラリアのアウトバックは人里離れた過酷な環境にあり、車両や装備に大きな負荷がかかります。特にオーストラリアの夏の厳しい暑さの中では、その過酷さが増します。 

――地平線まで広がる景色が広大ですね。

 

ティムさん:この地域の景観を特徴づけている独特の赤い土は、高濃度の酸化鉄によって生み出されたものです。 

 

普段ならかなり乾燥した風景が広がっているはずの場所が、ツアー前の6か月間にかなりの量の雨が降ったため、とても緑豊かで青々とした景色を楽しむことが出来ました。ラッキーでしたね。 

険しい道のりながらも、美しい光景が広がる
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険しい道のりながらも、美しい光景が広がる

――今回使用している車両について教えてください。 

 

ティムさん:今回のロードショーを牽引するのは、新型のFシリーズのうち、「FYJ」と「FXD」の2モデルです。 

FYJ
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FYJ
FXD
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FXD

ティムさん:FYJはオーストラリアで人気の高いモデルで、堅牢な駆動力、耐久性、そして幅広い用途に対応できる汎用性が評価されています。 

 

もう1台のサポート車両はFXDで、FYJと同様に、力強い駆動力と耐久性の高いシャシーで高く評価されています。 

 

――迫力がありますね。

 

ティムさん:本格的な貨物輸送向けに開発されたこれらの車両は、長距離輸送環境においても高い性能を発揮します。 

実際、このロードショーの中でも、改良されたMY25プラットフォームのキャブ快適性、運転性能、安全技術、大型車としての能力を体感することが出来ました。 

 

それから、小型トラックのNシリーズからは、都市部で活躍するNKRや、悪路走行に対応する四輪駆動のNMSもロードショーに参加しています。 

これらの車両を通じて、コンパクトな小型トラックから大型輸送を担う車両まで、いすゞのラインアップの幅広さとその能力を示しています。 

実際に走ってわかる車両の信頼性

――実際にMY25シリーズで大陸を走ってみていかがでしたか。

 

ティムさん:こうして長い、長い距離を走っていると、この製品がどれほど信頼できるものなのかを改めて考えさせられました。 

乗り込んだらすぐに走り出せて、100km先、200km先で何が起こるかを心配する必要はありません。 

道中では、道路工事者を何回か目にしましたが、そこで主に見かけるトラックが、いすゞなんです。 

このような環境に、私たちのお客様がいるのです。 

 

お客様は、都市部を走り回ってラストマイル配送をしているだけではありません。 

こうした場所で道路工事や交通管理を行ったり、牧場へ荷物を届けたり、さまざまな仕事をしています。鉱業もそうですし、トラックドライバーに食事や燃料を提供している数多くのロードハウスもそうです。 

ここでは本当に、さまざまな営みがあります。 

 

私たちのトラックはどこへでも行けるようにつくられているのです。 

 

――こうした長距離の旅では、車両によっては問題が出てくることもある一方で、こういう環境だからこそ、シートなどの人間工学的な機能を実際に体感できますよね。

 

ティムさん:そうですね、さまざまな地形、異なる環境、さまざまな路面状況の中で、どれだけトラックをコントロールできるかということが問われます。
シートがどれだけ快適か、サスペンションはどうか、ステアリングはどうかといったことは今回よくわかりましたし、車両全体のパッケージとして、快適で信頼性の高い走りを実現していることを体感しました。

――6か月間にわたるナショナルロードショーツアーの中で、トラックのメンテナンスはどのように行っていますか。

 

ティムさん:一部のトラック、Nシリーズは楽ですよ。後ろに載って、ただ旅を楽しんでいますから(笑)。 

でも、大型のFYとFXは、とにかく頑丈で信頼できるトラックです。4年でも6年でも、しっかり持ちます。 

頑丈でしっかりしたトラックですし、装着されているアクセサリーも信頼できるものなので、特に心配はありません。エンジンやトランスミッションなどのコンポーネントも、オーストラリア国内のさまざまなメーカーに使われているもので入手しやすいので、メンテナンスも難しくありません。

いすゞ製品の良さは、長く持つことだと思います。その寿命を通じて耐久性を維持します。 

 

それも、信頼性というストーリー全体の一部です。6か月でも、6年でも、16年でも関係ありません。 

いすゞはお客様がトラックを道路で稼働させ続けられるよう支援します。 

信頼性とアフターサービス

――お客様に信頼性を提供するうえで、アフターサービスの重要性をどのように考えていますか。

 

ティムさん:結局のところ、アフターサービスがすべてだと思います。 

 

もし何か問題が起きたら、どれだけ早く修理してもらえるのか。電話を取って助けてくれる人がいるのか。 

 

整備工場に停まっているトラックはお金を生みません。むしろお金がかかります。
だから、可能な限り早くトラックを道路に戻すことが重要です。
 

私は以前、運送会社を経営していましたし、別の運送会社でフリートマネージャーをしていたこともあります。ですから、信頼性がどれほど重要なのかは身をもって知っています。 

――稼働を守ることは、日本でもオーストラリアでも同じく、いすゞの使命ですね。

 

ティムさん:私の同僚の一人が空港で、ある人が自分の従業員に電話でこんなことを話しているのを偶然耳にしたそうです。 

 

「そのトラックをいすゞに持っていって、見てもらってくれ。たぶん、その場ですぐ直してくれるだろう。それから営業担当に、次のトラックも準備しておくよう伝えておいてくれ。これからもっと車両が必要になるし、いすゞなら信頼できるから、このままいすゞを使おう」 

 

本当に、たまたま耳にした電話での会話だったんですが、これがすべてを表していると思います。 

 

――今後もナンバーワンであり続けるために、お客様やステークホルダーから信頼を得続けるには何が必要でしょうか。 環境が変化する中で、次に考慮すべきことは何だと思いますか。

 

ティムさん:私たちは、これからも「いつでもアクセスできる存在」であり続ける必要があります。 

お客様に「いつでも話せる相手がいる」と分かってもらうということです。 

 

また、ディーラーにも、お客様から得たフィードバックを私たちに伝えることができるということ、そして私たちがそれに耳を傾けるということを分かってもらわねばなりません。 

これは、私自身が大切にしている考え方の一つです。 

ロードショーは続く 

本記事公開時点(2026年10月)では、ナショナル・ロードショーは継続中で、現在も全国の販売店、顧客、運送事業者を訪問しながら続いています。 

 

ロードショーの最新情報やリキャップ映像は、IALのSNSや専用のNational Roadshowサイトで確認できます。 

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