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基本的な考え方
いすゞのPURPOSE(使命)である「地球の『運ぶ』を創造する」ため、カーボンニュートラルへの対応や進化する物流への貢献の取り組みを進めます。また、国や地域の文化を尊重し、事業活動を通じて地域や社会に参画することで社会課題の解決に貢献するため下記の取り組みを進めます。
- 地球環境維持と経済発展の両⽴
- 安⼼・安全・効率的に⼈・物を運べる社会の実現
- 地域社会との調和
社会課題を起点とした企業市民活動の区分
いすゞでは、グローバルに事業を展開する企業として、各地域の社会とともに歩み、ステークホルダーとの信頼関係を築く活動を「企業市民活動」と位置づけています。企業としての経済活動に加え、環境保全、教育・文化支援、地域社会への貢献など、事業活動と地域・社会との接点から生まれる取り組みを包含する考え方です。
物流・交通を取り巻く環境では、ドライバーや整備士の不足、安全・効率への要請の高まり、地域における移動・輸送課題など、「運ぶ」を支える社会基盤の持続性に関わる課題が顕在化しています。また、製造産業の基盤となるものづくり人材の育成・継承も、将来の社会基盤に関わる重要な課題です。
いすゞは、これらを地域・社会の接点にある社会課題と捉え、事業で培った知見・人材・技術・ものづくりの力を活かした企業市民活動を以下テーマで推進しています。
① 安心・安全な「運ぶ」に貢献する
「運ぶ」の基盤づくりとして、ドライバー、歩行者すべての安心・安全を実現するため、自治体や関係機関と連携し、交通安全に貢献していきます。
② 「運ぶ」を担う人を育てる
「運ぶ」の未来を創造するためには、「運ぶ」の担い手やものづくり人材の育成は重要な社会課題であると考え、さまざまな地域で取り組んでいきます。
③ 地域・地球の持続性を守る
自然災害の頻発、被災者支援の迅速化などに対応するとともに、災害の未然防止などにさまざまなパートナーと協力して取り組みます。
マネジメント体制
いすゞでは、地域の社会課題解決に向けた社会貢献活動を実施しており、これらの実施に当たっては社会貢献における取り組みテーマに合わせ社会課題の解決に貢献する活動の推進をしています。
従業員参加を促す仕組み
全社メールやポスターを使って従業員参加を促すとともに、活動結果を社内報や社内サイトおよびいすゞのホームページなどで社内外に発信しています。
外部イニシアチブの支持や業界団体との連携
外部イニシアチブの支持や業界団体との連携
各団体と連携・協力しながら従業員参加型の活動を推進しています。
- 国際協力NGOワールド・ビジョン
- 公益財団法人オイスカ
- 特定非営利活動法人TABLE FOR TWO International
- 認定NPO法人セカンドハーベスト・ジャパン
- 公益社団法人日本フィランソロピー協会
取り組み
事業とつながる社会貢献
交通安全
交通安全啓発
【安心・安全な「運ぶ」に貢献する】
いすゞは、安心・安全な「運ぶ」の実現に向け、地域社会と連携した交通安全啓発活動を推進しています。
2025年度は、各事業所や地域行政・警察・教育機関などと連携し、交通安全教室や啓発イベントを実施しました。特に、子どもたちや地域住民に向けた活動では、交通事故防止への理解促進につながるコンテンツを展開し、地域の交通課題やニーズに応じた啓発活動を推進しています。
春・秋の交通安全週間に連動し、いすゞプラザでは「交通安全フェス」を開催。横浜市西区の親子を対象とした「交通安全教室バスツアー」では、藤沢北警察署や戸部警察署をはじめとした地域団体と連携し、交通安全を体験から学ぶ機会を提供しました。


次世代教育
ものづくり体験ワークショップ
【「運ぶ」を担う人を育てる】
いすゞならではのものづくりや環境への取り組みを通じ、地域社会とのつながりを深めるとともに、未来を担う子どもたちの育成に貢献するため、「いすゞものづくり体験ワークショップ」を2014年から開催しています。従業員がプログラムを考案し、講師として直接指導することで、ものづくりの楽しさや大切さを体験的に学ぶ機会を提供しています。デザイン教室、クレイモデル教室、板金教室、プラスチック成形教室、鋳物教室などを通じて、ものづくりの工程や技術への理解を深める機会を提供しました。2025年からは、藤沢市が実施する「藤沢マイスター事業」との連携を開始し、地域と連携した取り組みを継続しています。
また、カーボンニュートラルへの理解促進を目的として関係部署の従業員が主催するBEV教室・FCV教室や藤沢・栃木工場で採取した自然素材を活用した環境クリスマスリース教室も実施し、環境意識の向上につながる体験機会を提供しています。
■2025年度開催実績
- ものづくり体験WS(デザイン、クレイモデル、板金、プラスチック成形、鋳物)
13イベント、456名(大人229/子供227) - CNイベント
4イベント、288名(大人55/子供233) - Xmasリース
1イベント、61名(大人30/子供31)


南極講話会
【「運ぶ」を担う人を育てる】
いすゞは、地球環境や社会課題について学ぶ機会を次世代に提供しています。
2025年度は、南極観測隊への派遣経験を持つ従業員による「南極講話会」を地域行政や学校と連携し実施しました。講話では、南極の自然環境や気候変動、観測隊員の様子、物流や輸送が果たす役割についても紹介することで、地球環境や社会インフラについて考える機会を提供しました。未来を担う世代の学びを支援するとともに、社会や環境を支える「運ぶ」の役割を伝える取り組みを推進しています。

いすゞタウン
【「運ぶ」を担う人を育てる】
いすゞは、子どもたちが物流やものづくりへの理解を深め、「運ぶ」が社会を支える大切な役割であることを楽しく学べる、お子さま向け情報サイト「いすゞタウン」を運営しています。
「いすゞタウン」では、日々の暮らしの中にあるさまざまな「はこぶ」にスポットを当て、「あそび」と「まなび」を通じて、物流や商用車、ものづくりについて学べるコンテンツを提供しています。
2025年度は、「はこぶ」の世界で働く、消防士、救急救命士、チルド食品ドライバーへのインタビュー記事を公開し、暮らしや地域の安全・安心を支える仕事を紹介しました。仕事の役割ややりがい、「運ぶ」が社会を支える価値について、子どもたちにもわかりやすく伝えています。情報発信を通じて、物流や社会インフラを支えるさまざまな仕事への理解を深めるとともに、未来を担う子どもたちの学びや成長を支援しています。

自動車整備士養成学校における教育支援活動
いすゞは、技術面を含む継続的な支援を通じて、自動車産業を支える人材育成と地域社会への貢献に取り組むべく、2008年よりフィリピン・レイテ島タクロバン市において、経済的に恵まれない若者を対象とした自動車整備士養成学校への教育支援活動を行っています。
支援は資金援助にとどまらず、日本から指導員を派遣し、「いすゞ塾」として技術教育支援を実施しています。同校では、いすゞ塾を通じて電気、エンジン、ブレーキなどに関する整備技能に加え、5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)の考え方も教えており、卒業生は就職先から技術面および規範の面から高い評価を受けています。
同校では2年間の全寮制教育を通じて国家資格取得を目指しており、卒業生は2025年11月時点で455名となりました。卒業生の多くはフィリピン国内外の自動車業界で活躍し、いすゞの技能コンテストで上位入賞するなど、高い技術と活動の考え方を身につけています。


地域社会との連携
地域貢献活動
【地域・地球の持続性を守る】
いすゞは、地域の行政・消防等との連携を通じて、持続可能で安心・安全な地域づくりに取り組んでいます。
2025年度は、横浜市と連携し、「運ぶでつなぐ森の循環」をテーマとした木育活動を実施しました。木製玩具寄贈式や木育教室を通じて、子どもたちが木材資源や環境について学ぶ機会を提供したほか、横浜市役所アトリウムにて地域の皆様と交流を深めました。
また、横浜市消防局西消防署、神奈川県戸部警察署と連携し、防災・交通安全イベント「横浜みらいあんしんパーク」を開催。地域住民に向けて、防災意識や交通安全意識の向上につながる体験型コンテンツを展開しました。
さらに、藤沢・栃木・横浜の各事業所では、地域の子どもたちへクリスマスケーキを寄贈したほか、藤沢市の小学校2校において「神奈川フィル・オーケストラ・ファクトリー」に協賛するなど、地域とのつながりを大切にした活動を推進しました。これらを通じて、地域社会との対話を深めながら、地域貢献活動を推進しています。


生活に欠かせない知識を体験し学ぶイベント
従業員参加活動
いすゞは、自然環境の保全と持続可能な社会の実現に向け、従業員参画型の活動を推進しています。2008年より参加している「富士山の森づくり活動」では、植林や森林整備などを通じて、自然環境や森林資源の保全に取り組んでいます。また、社員一人ひとりの社会課題意識を高めるため、2025年6月よりボランティアへの参加を促すマッチングサイトも活用しています。

いすゞプラザ
開設の目的
2017年4月、いすゞ創立80周年記念事業の一環として、藤沢工場に隣接する施設「いすゞプラザ」を開館しました。いすゞプラザは、「運ぶ」を支える商用車の役割や、いすゞのものづくり、そして創業から現在に至るまでの歴史を紹介する施設です。館内は、「運ぶを支える」「くるまづくり」「いすゞの歴史」の3つのゾーンで構成されており、展示や体験を通じて、いすゞをより深く知り、身近に感じていただける場を目指しています。
展示と活動の方向性
いすゞのPURPOSE(使命)である「地球の『運ぶ』を創造する」の実現に向け、いすゞの過去から現在、そして未来へと続く挑戦やものづくりの想いを発信する施設です。商用車が社会や人々の暮らしを支える役割を、展示や体験を通じて楽しく学び、いすゞをより身近に感じていただくことで、ファンになっていただける施設を目指しています。
館内では、歴代車両や最新技術の展示に加え、環境・安全への取り組みや、カーボンニュートラル社会の実現に向けた挑戦なども紹介しています。また、社会科見学や地域連携イベント、ものづくりワークショップなど、多様な体験型プログラムを通じて、子どもから大人まで幅広い世代に学びと発見の機会を提供しています。
さらに、地域社会とのつながりを深めるコミュニティー拠点としての役割も担っています。

来館者実績

社会科見学
2017年4月の開館より毎年、小学校5年生を対象とした「社会科見学」を、「いすゞ藤沢工場」と「いすゞプラザ」をセットにした見学コースとして提供・実施しています。
見学コースは、商用車の役割や製造工程・環境・安全について、見て・触って・考え、深く理解していただく内容となっています。
また、コロナ禍を契機に取り組みを始めた「いすゞバーチャル社会科見学(IVSST)」についてもWEBを活用して、主に遠隔地の小学校を対象に実施しています。
2025年度の社会科見学は、申し込み学校数が前年度の87校から122校へ増加し、多くの学校に参加いただきました。リアル社会科見学は63校・6,282名(83日間開催)、バーチャル社会科見学は17校・1,680名の小学生が参加しました。
さらに、学校からの要望に応えるため、短時間で実施できる新プログラム「映像ツアー」を導入し、自由見学の学校を含む 11校、1,004名に学びの機会を提供しました。
- ※IVSST:Isuzu Virtual Social Studies Tour


社会科見学の実績

地域社会との連携
いすゞは2021年度から藤沢市と協働で、「火災予防の啓発」や「消防業務の認知向上」に向けた活動を推進しています。
2025年度も毎年恒例となった「親子消防イベント」を11月に開催しました。藤沢北消防署の協力のもと、はしご車2台や救助工作車を含む計6台の消防車両展示を実施しました。当日は消防隊員による救助デモンストレーションのほか、はしご車の搭乗体験、消防隊員の1日のスケジュール紹介、防火服の着用体験などを行い、午前・午後の2回開催で57組184名にご参加いただきました。
また、午前の部では、いすゞが藤沢市へ寄贈した起震車とVRゴーグルを活用した地震体験を通じて、地震発生時の行動や避難時の注意点について学ぶ機会を提供しました。参加者アンケートでは、過酷な災害現場で活躍する消防車両への関心や、日頃から市民の安全と命を守るために訓練を重ねる消防署・消防隊員への感謝の声が多く寄せられました。


グループCSR
海外グループ会社社会貢献活動紹介
いすゞグループは、各地域社会と連携しながら、地域課題や文化に寄り添った企業市民活動を推進しています。
Isuzu Motors Asia Ltd.(IMA/シンガポール)では、現地NPOのLakeside Family Servicesと連携し、高齢者を対象とした春節(旧正月)CSRイベントを実施しました。IMA従業員ボランティアが参加し、歌やゲーム、春節の伝統行事(Lo Hei)を通じて地域の高齢者の皆様と交流を深めました。参加者には、夜間の視認性向上につながるリフレクターキーホルダーを配布し、交通安全意識の向上にも取り組みました。こうした活動を通じて、地域コミュニティとのつながりを深めています。


古本で!子供の森計画サポートプロジェクトに参加
子供の森計画は、公益財団法人オイスカが進めているプロジェクトで、子どもたち自身の手で学校や地域に木を植え、育てるという活動への支援を通して、緑を大切にする気持ちや自然を愛する心を育むことを目的にしています。いすゞは、このプロジェクトのサポートを2015年から開始し、2022年度よりいすゞグループとして参加を開始しました。従業員が寄付した古本などを販売し、その買取額を子供の森計画への寄付金としています。
買取可能の冊数
| 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 |
|---|---|---|
| 285 | 152 | 251 |
TABLE FOR TWO(TFT)プログラム
従業員が健康的な食生活を送りながら社会貢献にも参加できるように、社内の食堂と喫茶室でTABLE FOR TWOプログラム(以下、TFT)を導入しています。これは、従業員がヘルシーメニュー、健康飲料、募金箱を利用すると、自動的に10円が寄付され、そこにいすゞが同額を上乗せし、1人1回の利用当たり合計20円が寄付されるプログラムです。寄付金は、特定非営利活動法人TABLE FOR TWO Internationalを通じて、開発途上国で飢餓や貧困に苦しむ子どもたちの学校給食費として活用されています。
給食提供数(換算値)
| 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | |
|---|---|---|---|
| 本社 | 37,534 | 37,447 | 36,198 |
| 藤沢 | 9,174 | 8,158 | 6,082 |
| 栃木 | 1,205 | 941 | 362 |
| 合計 | 47,913 | 46,546 | 42,642 |
- ※TFTの支援国は、ウガンダ、エチオピア、タンザニア、ルワンダ、フィリピンの5カ国で、いずれもいすゞが事業を展開している国
フードドライブ
いすゞは、賞味期限が近づいた食品や食材を従業員が家庭から持ち寄り、認定NPO法人セカンドハーベスト・ジャパンを通じて地域の福祉団体や施設に寄付を行う、フードドライブに取り組み、食品ロスを削減するとともに、社会福祉の向上にもつなげています。
回収実績
| 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | |
|---|---|---|---|
| 参加人数(人) | 256 | 81 | 64 |
| 重量(kg) | 184.1 | 214.7 | 107.7 |
社会貢献支出額
2025年度社会貢献支出額:8.2億円
| 社会貢献活動費 | 現物寄付 | 寄付金 | |
|---|---|---|---|
| 金額(百万円) | 689 | 6 | 128 |